彼岸花

皆さま、こんにちは。

税理士法人サポートリンクの谷口です。

 

幼いころ、彼岸花には怖いイメージがありました。あの真っ赤な花が咲くと、お彼岸のお墓参りに連れていかれました。なんだか真っ赤な花が「墓参りに行くように」と言っているようで。そして、墓地のあちこちで真っ赤な花が迎えてくれるのです。

近所に無人の家があり、家の前に彼岸花プランターがあります。今まで何も生えていなかったのに、この季節になると急に真っ赤な花が咲きます。不思議だったので、調べてみました。

1日目に芽が出て、2日目で20㎝も伸び、5日目にはつぼみが赤く色づき、なんと7日目で開花するのです。突然真っ赤な花が咲く訳がわかりました。

別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。サンスクリット語で天界に咲く花という意味。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降りてくるという仏教の経典からきています。悲劇のヒロインがマリーアントワネットという名であるように、曼珠沙華の方がミステリアスな真っ赤な花には似合います。

有毒植物であるので、田んぼのあぜ道に植えられ、モグラやノネズミから防いでいました。鱗茎を水さらしという技法によって、良質のでんぷんを得ることができます。

食料が尽き、草や木の皮や、さらには土塀の藁まで食べつくし、最後の最後の非常食として彼岸花の球根を食べたという事です。餓死という窮地に立たされ、まさに死と直面した時に彼岸花を食べた、またそのために用意された花であったという事です。非常食であるので簡単に食べられないよう、彼岸花には毒があるので近寄らないようにと言われたらしいです。

ミステリアスな真っ赤な花は、とても役にたつ花だったのです。やはり、名前は曼珠沙華の方が似合いますね。

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